ハンドドリップ 
今回のテーマは“ハンドドリップの味の調整”について。

自宅でハンドドリップをしても、どうもお店で飲むような味にならない。「同じコーヒー豆を使ってるはずなのに、どうしてだろ…?」という方も少なくないのではないでしょうか?

・あれ、こんなに酸味強かったかな?
・苦い!!もっとマイルドな感じで飲みたい
・香り豊かなコーヒーを淹れたい
・もっと濃く抽出したい etc…

などなど、家でもお店並に美味しいコーヒーを淹れることができたら……と考えると、今よりももっと楽しいコーヒーライフを過ごせるとは思いませんか?

ハンドドリップは奥が深そうとイメージを持たれがちですが、特に深く考えることもありません。いくつかコツを覚えておくだけで自分自身で味を調整することができるんです

そこで今回は、自宅でも自分好みの味を出せるよう、ハンドドリップの味の調整方法をいくつかまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてくださいね!
 
関連:【ハンドドリップ】中煎りコーヒーの淹れ方!味を調整しやすいドリッパーはKONO式?
 

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ハンドドリップにおけるコーヒーの味の調整方法

コーヒーの味の調整方法

濃いコーヒーを淹れたい場合(濃度)

1.使うコーヒー豆の量を増やす

例えば普段、10gのコーヒー豆を使って150mlを抽出している場合、少し量を増やして11g〜12gくらいを使ってみてください。

これは単純な話で、使う豆の量が多ければ多いほど、溶け出すコーヒーの成分は多くなります。つまり濃くなるということですね。いつもより濃いコーヒーを淹れたいという場合は、この方法が一番シンプルで簡単だと思います。

ちなみに、最近では豆の量に対して注ぐお湯の量(抽出量ではない)を「×15」に設定しているお店も少なくありません。

例でいうと、コーヒー豆10gに対して注ぐお湯の量を150mlにします。コーヒー粉とペーパーに約30ml前後吸われるのを考えると、抽出量はおよそ120ml前後。

これくらいの割合で抽出すると、程よい濃度で飲む事ができます。これで薄いor濃いと感じる場合は豆量を微調整してみてください。

この淹れ方をする場合は、ドリップスケールと目盛りのついたサーバーがあるととっても便利ですよ。


2.挽き目を細かくする

二つ目は挽き目。少し薄いと感じる場合、普段の挽き目よりも少しだけ細かくしてみてください。そうする事で、もう少しボディ感が強くなり、濃く感じるはずです。

これは、注ぐお湯に対して粉の触れる面積が増えるので、溶け出す成分も増えるという事ですね。

ただし細かくしすぎると苦味が強くなり過ぎてしまったり、そのコーヒー豆の持つ本来の香りが感じにくくなってしまうので、少しずつ細かくして試してみるのが良いでしょう。

3.抽出時間を長くする

例えば普段、ハンドドリップで抽出に掛ける時間が2分で少し物足りないなと感じる場合、試しに2分半で淹れてみてください。これだけでも全然濃さが変わるのを感じていただけるかと思います。

これもそれほど難しい話ではないですが、粉がお湯に使っている時間が長ければ長いほど、溶け出す成分は増えます。つまり濃くなるという事です。

出汁を取る時、昆布を5分浸けるのと10分浸けるのではどっちが濃いか、簡単に想像できますよね?

そういった意味ではコーヒーも同じですが、実はただ時間を長くかければ良いってものでもありません。コーヒーは抽出時間が長すぎると旨味以外の雑味成分も出てきてしまいます

それらが出ない程度にとどめましょう。私は1〜2杯分を淹れる際は、(豆によりますが)大体3分以内を目安に抽出を終えるようにしています。

酸味を出したい場合

酸味を出す淹れ方

1.抽出時間を短くする

まず一つ目は、抽出時間を短くしてみましょう。

例えば中煎りのコーヒーの場合、酸味・コク・苦味といったような味を楽しめますが、酸味成分はドリップ前半にほぼ抽出されます。

そこから時間を掛ける事によって、コクや苦味が出てくるので、なるべく前半でドリップを終わらせる事でこれらをカットする事ができます。そうすると酸味の際立ったコーヒーを淹れる事ができるというわけですね。

2.挽き目を粗くする

二つ目は挽き目を粗くする。上でも書きましたが、挽き目が細かいと、コクが出てボディ感が強くなったり、やや苦味が出る傾向にあります。

逆に挽き目を荒くすると、粉の内部から成分が抽出されるまでの時間が長い(遅い)為、苦味成分を出さずに足の早い酸味成分を抽出する事ができます

個人的な経験ですが、酸味のある豆(ケニア)と苦味メインの豆(インドネシア)のブレンドを作った事があります。その際、どうしても苦味が勝ってケニアの酸味感が消えてしまうという事がありました。

その時の対処法として、挽き目を粗くする事で解決できました。少し粗めにする事でインドネシアの苦味が減り、ケニアの酸味が口の中に良い具合に広がってくれるようになったのです。

少し極端な例ではありますが、挽き目はそれほど味の印象を変えるものでもあります。酸味が欲しいという時はぜひミルの目盛りを一つ粗くしてしてみてください。

3.温度を低くする

三つ目は、温度を低くしてみましょう。

ハンドドリップは注ぐ温度も非常に重要です。高い温度で淹れると、溶け出す成分の量が多くなります。つまり酸味成分だけでなく、苦味成分も抽出されやすいという事です

極端な例でいうと、夏には欠かせない「水出しコーヒー」。水出しを飲んだ事がある方はお分かりかと思いますが、非常にマイルドですよね。苦味も少なく、コーヒーが苦手という人も、水出しなら飲めるという方も少なくありません。

これは何故かというと、お湯に比べて温度の低い水で抽出しているので、溶け出す成分量が少なく、本来熱湯でジワジワと出てくる苦味成分までが出にくいんですね。なので、長時間水に浸けていても、あれだけマイルドなんです。

また、人間の舌の性質上、高温だと酸味を感じにくいというのもあるみたいです。比較的低温で抽出する事で苦味成分はなるべく出さず、出来上がりも適温であれば、酸味を感じやすくなるという事ですね。

よく、浅煎りは高温で短時間抽出と言いますが、高温であれば溶け出す成分も多いので、苦味成分も出やすいです。なので、それが出る前に短時間で抽出を終えるという事ですね。

実際に試してみて、ご自身の好みの淹れ方を選んでみましょう。

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苦味を出したい場合

苦味を出す淹れ方
逆に苦味を出したい場合は、「酸味を出す逆の方法」で淹れてみましょう。上で説明したので大まかにはなりますが、下記の方法で苦味を出す事ができます。

1.抽出時間を長めに取る
2.挽き目を細かくする
3.温度を高くする

全て一気に行うと苦味が出すぎるので、試す時は条件二つはいつも通り(例えば挽き目と温度は同じにして抽出時間のみ長くするなど)にして、どれか一つ試して、次にまた一つ試してという感じが良いと思います。

これは上で説明した「酸味を出したい場合」も同じです。一つずつ試してみましょう。

香り(フレーバー)を立たせたい場合

フレーバーを出す淹れ方

1.挽き目を粗くする

まずは挽き目を粗くする。コーヒー豆は細かくすればするほど「味の角」が取れていくというのをイメージすると分かりやすいかと思います

先ほども少し触れましたが、細かく挽くとコクが出てボディ感は出ますが、その分、香りも感じにくくなってしまいます。

特に最近の「浅煎りでフルーティなコーヒー」は香りを楽しみたいという方も多いと思うので、そういう場合は、ぜひ一度少し粗めに挽いてみてください。

その上で、もう少しコクやボディ感が欲しいという場合は、粗挽きにして豆量を多めに使って淹れるという方法がオススメですよ。

2.温度を高めで淹れる

温度も少し高めで淹れてみましょう。温度が低いと香りが立ちにくいです。

よく浅煎り豆の淹れ方で言われる「高温・短時間抽出」というのは、高い温度で淹れる事で香りを立たせて、美味しい部分のみを抽出する淹れ方です。紅茶もそうですが、温度が低いと香りがあまり立たず美味しくないですよね。

という事で、香りを立たせたい場合は、いつもより少し高めの温度で注いでみてください。

3.抽出時間を長く摂りすぎない

抽出時間を長く摂ると、コーヒーは濃くなりボディ感はでますが、その分香りは感じにくくなります。

また、抽出に時間をかけすぎると、コーヒーの美味しい成分だけでなく渋みやエグ味、雑味といった成分も出てきてしまいます。これではせっかくの良い香りが台無しになってしまいますよね。

口に含んだ瞬間、「ん?」と思うような香りや味がする場合、少し抽出時間を短くしてみてください。早めに切り上げて、できるだけ嫌な成分はカットするという意識で淹れてみると良いでしょう
 
関連:【ハンドドリップの基本】コーヒーを美味しく淹れるのに覚えておきたい5つのポイント

まとめ

ハンドドリップにおける味の調整方法、いかがでしたでしょうか?

・コーヒーがうまく淹れられない
・ハンドドリップを勉強したい
・親や友達に美味しいコーヒーを淹れてあげたい
・将来カフェを開きたい etc…

コーヒーを淹れる目的は色々あるかとは思いますが、今回ご紹介した方法を頭に入れておくと、ある程度どのような豆でも自分好みに美味しく淹れることができると思います。

ぜひ色々と試してみて、自分好みの味を見つけてくださいね!それでは!
 
関連:【ハンドドリップコーヒー】ハリオV60での浅煎りと深煎りの淹れ方の違いは透過法と浸漬法?