今回のテーマは“ハンドドリップの基本”について。
家でハンドドリップをするものの、どうもうまく淹れられない、毎回味が違う、お店で飲んだあの味が出ない、といった経験はないでしょうか?私も仕事上、お客様や友人、知人にコーヒーを提供する機会が多々ありますが、そういった悩みをよく聞きます。
では何故そうなってしまうのかというと、それは単純にコーヒーの基本を押さえていないからだと思います。逆にいうと基本さえ覚えてしまえば、ほぼ毎回同じ味の美味しいコーヒーを抽出できるというわけです。
今回はハンドドリップでコーヒーを淹れる際に覚えておきたい5つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
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ハンドドリップの基本!覚えておきたい5つのポイント
1.焙煎度
まず一つ目はドリップする豆の焙煎度。要するに焼き加減ですね。焙煎度は基本的に下記の8段階に分類されています。
・ライトロースト
・シナモンロースト
【中煎り】
・ミディアムロースト
・ハイロースト
・シティロースト
【深煎り】
・フルシティロースト
・フレンチロースト
・イタリアンロースト
上から下にいくにつれ焙煎度が深くなっていきますが、浅煎り・中煎り・深煎りの3段階で覚えておくと良いでしょう。
味の特徴としては、焙煎度合いが浅いほど酸味が強く感じられ、深くなるにつれ酸味は減り、苦味が増していきます。中煎りは酸味と苦味のバランスが良く、特にハイローストやシティローストは日本人にも好まれますね。
まずは自分が今から飲むコーヒー豆の焙煎度がどれくらいか、というのを理解しておくと良いでしょう。
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2.コーヒー豆の量
次は使用するコーヒー豆の量。
これは想像しやすいかと思いますが、単純に使用する豆が多ければ多いほど、抽出液は濃くなります。つまりコクのあるしっかりとした味のコーヒーができるということです。それに合わせて苦味成分も増します。
逆に使用する豆の量が少なければ濃度は薄くなり、あっさりした味になりやすいです。苦味よりも酸味が強調される傾向にあります。
3.挽き目の細かさ
コーヒー豆の量が決まれば次は挽き目の細かさ。大きく分けて粗挽きと細挽きに分けられますが、ハンドドリップの場合は中細挽きにすることが多いです。
粗挽きの場合、1粒の体積が大きい分、早く溶け出す酸味成分がしっかりと出やすいという特徴があります。逆に細挽きの場合は1粒の体積が小さい為、ゆっくり溶け出す苦味成分が出やすいです。
これらを踏まえると、酸味を楽しみたい浅煎りの場合は挽き目を少し荒くし、深煎りの苦味を楽しみたい場合は少し細挽きにすると良いでしょう。
4.お湯の温度
抽出するお湯の温度によっても溶け出す成分が変わります。
酸味成分は比較的低温度でもよく抽出され、75度以下になると強まる傾向があります。逆に苦味成分は高音でないと溶け出しにくいです。90度を越えると強まる傾向にあります。
しかし、それ以上の温度になると苦味や酸味だけでなく、それ以外のエグ味や雑味が出てくるので、湯温が高すぎるのは注意が必要です。
5.抽出の時間
抽出に掛ける時間によってもコーヒーの味は変化します。
基本的に酸味成分は早く溶け出すので、抽出時間が短いと酸味は強くなる傾向にあります。逆に苦味成分は溶け出すのに時間がかかります。セオリーとしては浅煎りは短時間で、深煎りは時間をかけてじっくり淹れることで、それぞれの良い部分(酸味・苦味)を引き出す事ができます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ハンドドリップにおけるコーヒーの味は基本的にこれらの5つの要素で決まります。「この豆は浅煎りだから短時間で淹れよう」「深煎りだから高温になりすぎないようにしよう」など、その都度、状況に合わせて淹れることが美味しいコーヒーを抽出することに繋がります。
時には確認の為、セオリーと逆の事を色々と試してみるのも面白いかも知れません。その方が自分自身が納得した上でコーヒーを楽しめますからね。ぜひ、上記の内容を参考に色々と試してみてください。