今回は“ラテアートの練習方法”について書きたいと思います。
ラテアートって本当に難しいですよね。私は元々あまりラテアートには興味がなく、味さえ良ければ簡単なハートくらい描ければ良いだろうという感じでした。
でも不思議なもので、綺麗なハートが描けるようになるとまた「違う柄を描いてみたい!」という変な欲求が湧いてきて、気が付けば結構真剣に練習をやり始めていました(笑)
それからまだ半年ほどではあるのですが、最初にまともにハートすら描けなかった時から比べると、そこそこ成長した方かと思います。
やっと人様に出しても恥ずかしくないかなと思えるレベルになれました。(といってもまだまだ下手ですし練習中ですが……)
そこで今回は、めちゃくちゃ下手くそだった私がラテアートが上達するまでに行った練習法やコツなどを思いつくままに書いていきたいと思います。
練習中だという方はぜひ参考にしてみてくださいね!
関連:【カフェラテ】ラテアートのコツはスチーミングにあり?シルキーなフォームドミルクを作る方法
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ラテアートを上達させる為に行った練習やコツ
1.徹底的にスチームミングの練習
なんといってもまずはスチームミングが良い感じに出来ないとアートどころではありません。誰もがまずはじめにつまずくのがこの行程ですね。私も一番苦戦したのがこのフォームミルクを上手く作ることでした。
フォームの量が多すぎるともったりしたミルクになりますし、逆に少なすぎるとシャバシャバに…。たまにうまく出来てもやっぱり安定しないことにはアートの練習ができないんですね。
キメの細かなフォームを作るのに意識した方が良いのは以下の3点ではないかと思います。
・回転を意識してミルク全体にフォームを満遍なく撹拌させる
・撹拌時になるべく多くの泡を消す
具体的なコツとしては、まずはスチーミング開始の早い段階で目視でフォームを目的量まで入れてしまって、斜め回転で泡を消しながら撹拌するということ。
これを意識して、感覚をつかむまで洗剤を使って何度も練習するのがオススメですよ。
こちらの動画も参考にしてみてください。
2.濃厚なエスプレッソの抽出
続いてはエスプレッソの抽出。これも綺麗なラテアートを描くにはとっても重要な要素の一つです。
アートを描く上で重要なのはしっかりとクレマが出ていること。短時間抽出で薄くてサラサラなエスプレッソと、時間をかけて抽出した濃厚でボディ感のあるエスプレッソでは、やはり後者の方が格段に描きやすいです。
というのも、しっかりと抽出できていないエスプレッソでアートを描こうとしても、クレマがしっかりと液面に膜を作ってくれないので綺麗にミルクが乗ってくれないんですね。
なので、エスプレッソも丁寧な抽出を心掛けましょう。私個人的には、ダブルくらいの豆量を使って出すシングル(リストレットではない)だと描きやすいですし、コーヒー感もしっかり出るのでオススメです。
リストレットの方が描きやすさはあるのですが、ラテにしては味が濃すぎたりすることもあるので、なるべく人に出す事を意識して普段からシングルで練習するようにしています。集中してがっつり練習する時はリストレットでやる事もちろんあります。
3.カップのサイズに合ったピッチャーを使う
これは当たり前といえば当たり前なんですが、ラテボウルのサイズに合ったピッチャーを使う方が良いです。
例えば私の場合、7オンスのカップの場合は12ozピッチャー、8オンスのカップの場合は20ozピッチャーという具合に使い分けています。
8オンスのカップに12ozピッチャーでも出来ないことはないですが、理想としては描き終わった後にミルクが少し残っているくらいがちょうど良い角度で描けるかなと思っています。
あまりピッチャー内にミルクを多くしてしまうと、描き出しの時点で少し描きにくかったり、逆に少なすぎると最後少し足りない……なんてことにもなってしまいます。
「ミルクが少し余るくらい」を目安にピッチャーを選んでみてくださいね。カップはこれが描きやすいですよ↓
4.余ったミルクは溜めて再利用
ラテアートの練習をしているとミルクが何本あっても足りないんですよね。牛乳が1本200円だとしたら5本で1000円。毎日練習すれば・・・ラテ貧乏にもなり兼ねません。
「上手くなるにはこれくらいの投資は惜しまない!」と言いたいところですが、やはり出来ることなら節約しながら上手くなるに越したことはないでしょう。
上の項目で描く時は「ミルクが少し余るくらい」と書きましたが、余ったミルクは溜めてそれも使っちゃいましょう。
使う時のポイントですが、溜まったミルクの上にはスチーミング時の泡が大量に出てきます。まずはそれをスプーンである程度取り除き、そして氷を2~3個入れて再び冷やします。(冷蔵庫で冷やしても良いです)
おそらく一度使ったミルクなので温くなっているか常温に戻っていると思います。そのまま再びスチーミングをすると、一瞬でミルクが熱くなるのでまともなミルクが出来ないんですね。
なので、一度冷やすことで再び練習用に使えるミルクになります。ただし味は美味しくないので飲まないように。お腹壊すかも知れません・・・
一度使ったミルクはすぐに捨てていたという方はぜひ溜めて再利用してみてくださいね!
5.練習順はハート、リーフ、ウイングチューリップ
次に練習する絵柄の順番ですが、私のオススメは1.ハート、2.リーフ、3.ウイングチューリップです。
リーフが上手に描けなくてなかなか進まないという方にはぜひ一度ウイングの練習をしてみて欲しいんですね。
私の経験ですが、綺麗なリーフを描きたくてずっとリーフの練習をしていたのですが、なかなかうまく描けませんでした。そこで一度中断してウイングの練習をしてみたんです。
そして、それをずっと続けているうちに何となくウイングを描き切らずに逆に引いてリーフにしてみたところ、それが結構良い感じだったんですね。
ウイングの先がマッチョの腕みたいになってるやつですね(通称マッチョリーフ、分かりますかね…)私の場合それがきっかけでリーフの完成度が一気に上がったような気がします。
ではこのウイングの練習をすることで何が良かったのかというと、中に押し込む感覚が分かるんですね。中に押し込むことが出来ると次の手を描きやすいですし、カップに沿って絵柄が良い具合に広がってくれるので、見た目的にもバランスが取れるんです。
何よりもウイングが入ってるので「なんか良い感じ!」ってなります。もちろんウイングも突き詰めると難しいので、ここは練習あるのみだとは思います。
リーフで行き詰っている方はぜひウイングの練習を試してみてはいかがでしょうか?
6.ミルクの注ぎ始めが重要
ラテアートの描き始める瞬間、1投目の初めにミルクがピュッと出るのをしっかりと確認してからピッチャーを降るようにましょう。
というのも、その最初に出るミルクはアートが崩れないように壁になってくれるんですね。それが壁になる前に振り続けてしまうと、輪郭がゆがんだりカップの淵にぶつかってミルクがグチャっと液面に出てきたりもしちゃうんです。
イメージとしては、最初に出るミルクを少し見送ってからそれを揺らすようにピッチャーを振ると、しっかりと壁ができて良い感じのウイングが描けますよ。
とにかく注ぎ始めが大事です、慎重に注ぎながらも勢いを止めずに流してあげるのを意識してみてください。
7.ミルクは描きにいくのではなく流すイメージ
特に細い線で繊細なラテアートを描くには、ミルクの流れを意識するのが非常に大事です。
ピッチャーを持った手で絵柄を描きにいくのではなく、ミルクの流れを止めないように優しく注いであげます。描きにいってしまうと、ミルクの注ぐ量にばらつきが出やすく、なかなか綺麗なレイヤーが描けません。
イメージでいうと、新体操で使うリボンみたいな感じといえば分かりやすいでしょうか?ミルクを流しながら左右に均等に振ってあげることで均等なアートが描けるようになります。
8.インスタで上手い人の動画をひたすら見る
ラテアートの上手な人の動画を見まくるのもオススメです。
特にインスタグラムでは上手な人がラテアートの動画をたくさんアップしているので、自分が「この人上手い!」と思う方をフォローしてチェックしてみてください。
インスタグラムの良いところは映像が短時間に収まっているのと勝手に動画が3~4回連続で再生されます。なので何度もその動画を見て、脳にイメージを叩き込むことが出来るんですね。
何度もその動画を見ていると、実際の動きやタイミング、角度、振り方が何となく自分の中に入ってくるので、いざ同じように描いてみようとすると何となく描けちゃったりします。
「そんなわけ無いだろ」と思う方はぜひイメージしながら動画を100回見て実際に描いてみてください。「あれ?ほんとだ」ってなるかも知れませんよ?
9.お風呂の浴槽でひたすら練習
最後はとにかく水練習をすることが上手くなる秘訣だと思います。
これは野球でいう素振りみたいなものですね。イメージして何度も何度もしっかりと振る。そして体に染み込ませる。そうすることで、いざ描く時には動きがスムーズになります。
私のオススメはお風呂にピッチャーとラテボウルを持って入って、浴槽のお湯で何度も何度もイメージしながら描く。それを毎晩繰り返すことです。
浴槽内はお湯をこぼしても良いですし、一瞬で描く準備ができるので、私は汗をかきながら毎晩これをやっています(笑)「やり過ぎかな?」とかたまに思いますが、実際めちゃくちゃ上手い人はこれくらい普通にやってるだろうなと思います。
何よりも注ぐ回数が大事です。何度も注いで頭と体に叩き込むのが一番の上達の秘訣というのは間違いないでしょう。
あなたも明日からこれを持ってお風呂へLets Go!
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ラテアート上達のコツまとめ
いかがでしたでしょうか?
結構書きましたが、習うより慣れろで、やっぱり反復練習が一番大事です。その中でも特に意識すると良いポイントやコツといった部分を今回はご紹介しました。
あとは、実際に上手な人に見てもらって駄目なポイントを指摘してもらうと、自分の出来ていない部分がすぐに分かるのでこれも結構オススメです!
ラテアートが上手くなりたいという方はぜひ、今回の内容を参考にしてみてくださいね!それでは!
関連:【カフェラテ】ラテアートでフォームドミルクが浮かない原因はスチーム?試すべき3つの対処法