どうも、管理人のハレルヤです。
今回は“ユキワコーヒーポット”について書きたいと思います。
ハンドドリップをする人なら一度は見た事があるのではないでしょうか?フタのついたステンレスボディに、丸みを帯びた取っ手が付いていて、昔ながらの喫茶店などでよく使われていそうな、コーヒーケトルです。
実際、私がよく行くコーヒー店のマスターがこのケトルを使っていて「かっこいいなぁ」と思って買ってみたものの、「なんじゃこりゃ…使いにく〜」というのが一番の感想でした。
細口のポットに慣れていた私にとっては、この太い注ぎ口のポットは湯量のコントロールが難しく、非常に使いにくかったんですね。
そこで「ユキワポット 注ぐコツ」などで検索してみたものの全然出てこなかったので、とりあえず慣れるまで使ってみようという事で約3ヶ月使ってみました。
やっと自分なりにコツも掴んで、そこそこ上手く淹れられるようになったので、今回はそのユキワコーヒーポットでの注ぐコツをご紹介したいと思います。
同じようなお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
関連:【ハンドドリップのはじめ方】コーヒー初心者が揃えておきたい6つの必要な道具
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ユキワコーヒーポットでのハンドドリップのコツ
1.お湯は8〜9分目まで入れる
まずはケトル内に入れるお湯の量ですが、できるだけ多めが良いです。というのも、このケトルは注ぎ口の構造上、湯量が少ないと、注ぐ際に大きく傾けなければいけません。
大きく傾けるということは出てくるお湯の量も多いので、ドバっと一気に出てしまいます。また、逆に湯量を減らして細く注ごうするとお湯が途切れてしまったりもします。
ですので、まずは8~9割程度のお湯を入れ、ドリップ始めは少しの傾きで少量ずつお湯を出すイメージで注ぎましょう。
後半はお湯の量が少なくなってくるので、大きく傾けて勢いよく注湯するのが良いでしょう。
※KONO式やネルドリップなどで点滴で落とすという場合は、ケトル内にお湯を多く入れすぎるとコントロールが難しいので、6割程度にするとやり易いかと思います。
2.豆量は多めで
このケトルは注ぎ口の形状が太く、先端も広くなっています。つまり構造上、もともと細く注ぐ事はあまり想定されていないのでしょう。
実際使ったことのある方はお分かりかと思いますが、出る湯量は他の細口ポットと比べて多い(太い)です。
ですので、少量のコーヒー豆でドリップする際、粉の量に対してかかる湯量が多くなるので、ややあっさりしたコーヒーが出来やすい傾向があります。
逆に、豆を多く使う場合はちょうど良く、多少湯量が多くても良い具合に注ぐことができます。普段から豆は贅沢に使うという方にはピッタリかも知れませんね。
3.新鮮なコーヒー豆を使う
新鮮なコーヒー豆はお湯をかけると炭酸ガスを放出します。焙煎日から日が浅いほどその傾向が強くなりますが、このケトルはそういった泡が沢山出るようなコーヒー豆ほど淹れやすいと感じています。
というのも、私はドリップの際、蒸らし後は少量ずつ中央に注ぎ、炭酸ガスをなるべく放出させてから本格的に注湯します。
その際、放出される玉状のガスを少しずつ大きくして、抽出層を作るイメージで円を広げていくのですが、注ぎ口の先端が太いのでガスが良い具合に玉状になってくれます。
そういう状態になれば、あとはその淵をゆっくり広げてあげるだけで円が広がり、注湯もしやすくなります。
4.中深〜深煎り豆がオススメ
コーヒーは大きく分けて浅煎り・中煎り・深煎りがありますが、その中でもこのケトルは特に中深~深煎り豆を淹れるのに向いているのではないかと思います。
理由は上の内容と少し被る部分もありますが、深煎り(極深煎りを除く)であるほど炭酸ガスが多く含まれていて、お湯を注ぐとモコモコに膨らみます。
膨らむという事は、ケトルの先端とコーヒー粉までの距離は近くなりますよね?
この注ぎ口の形状を見る限り、ドリッパー内を満遍なく細く注ぐような淹れ方には向いていないので、おそらくドリッパー中央に集中的に注いで円を広げていくような淹れ方が想定されているのでしょう。
ではそういう淹れ方が良いとされているのはどういう豆?と考えると、私は“深煎り豆”だと思うんですね。
ユキワケトルで深煎りコーヒー豆をドリップ
ここまでの内容を踏まえて、実際にユキワケトルを使って深煎りコーヒー豆をハンドドリップをしてみたので、上の動画もご覧ください。
この淹れ方でうまく淹れることができると、フィルター内の粉はこのようにドーナツのような穴が空いた綺麗な土手になります。
関連:【ハンドドリップコーヒー】ハリオV60での浅煎りと深煎りの淹れ方の違いは透過法と浸漬法?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
簡単にまとめておくと、
・前半は少量ずつ注ぎ、後半は勢いよく注湯
・注ぎ口から出る湯量を考えて豆量はなるべく多めに使う
・新鮮で深煎りのコーヒー豆ほど膨らむので粉の中心を狙いやすい
こんな感じでしたね。
ただ、色々書きましたが、このケトルはもちろんどんなコーヒー豆をハンドドリップする際にも使えます。あくまで私の淹れ方の場合、このような条件であれば使いやすかったという事です。
“ユキワコーヒーポット”、買ってはみたものの使いにくい・・という方がいれば、ぜひ参考にしてみてくださいね!